
こんにちは。チーフ歯科衛生士の下川床 里美でございます。
今日は、PMTCの歴史をお話させて頂きます。
PMTCとはスウェーデンのアクセルソン教授が開発したウ蝕及び歯周病の予防法であり、歯面の細菌の足場であるバイオフィルムを定期的に除去することにより、口腔内細菌を減少させるものです。
40年以上前スウェーデンでは日本の5倍も虫歯があり、3歳児検診においては80%以上の子供が虫歯になってました。これに対しスウェーデンではアクセルソン教授の理論を国家的レベルで採用し歯における細菌感染をコントロールするために3,4ヶ月周期でPMTCなどの処置を受けることを義務化しました。結果う蝕の発生においては70分の1になり、歯周病による歯の喪失も殆どなくなりました。現在スウェーデンでは80才における残存歯は25本です。親知らずを除いた歯の本数が28本ですから、ほとんど若い時と変わらない歯の本数を維持しています。
スウェーデンではこれを法律で義務化して国家的に導入しました。その6年後には虫歯の発生面積が70分の1に減少しました。
今日アメリカや北欧などを始め世界的にも歯科は定期的メンテナンスを中心とした細菌のコントロールが中心になってきてますが、日本においては保険の制度上どうしても治療中心型になってしまい、病気量産型の社会を形成しています。
いずれにしても患者様自身が予防の大切さを理解し行動して頂けることが重要だと思います。